連日多くの観光客で賑わう大阪の黒門市場。
食べ歩きがひとつの楽しみですが、一方であちらにも…こちらにも、「イートイン」の文字が。
10月1日以降、この「食べ歩き」と「イートイン」で消費税の税率が分かれることはみなさんご存知ですか?
増税とともに導入される「軽減税率」。消費税が10%になっても外食と酒を除く飲食料品は8%に据え置かれる制度です。
店内で着席して食べた場合、消費税は「10%」になる一方、持ち帰りにすれば、消費税は「8%」に。
客にとっては税負担が減る嬉しい制度ですが、店側は困惑しているようで…
【店の人】
「話聞いているだけでもややこしいですからね。持ち帰ったと思ったらまた(店内に)戻ってきた、みたいな。あれ?みたいな。ほな2%くださいはできないので」
「外で食べるって言っても中に持っていかれる方もいるので、同じ値段で、中に入ったら割引するみたいな「すき家」みたいな感じにようかな」
このややこしい~状況を避けようと価格の統一に踏み切る店も…。
牛丼の「すき家」では「牛丼並盛」の本体価格を「店内飲食」で319円に下げることで、税込み価格を「持ち帰り」と同じ350円に統一。
ファミリーレストランの「サイゼリヤ」でも…
【記者リポート】
「サイゼリアでは店内飲食の本体価格を下げることで『持ち帰り』と『店内飲食』、どちらも同一価格で販売します」
【サイゼリヤ 儀間智 広報課長】
「お客様の混乱がないようということで一緒にさせて頂いています。2%分多く弊社の方で賄うことになると思うんですけど、もしそのことでお客様が喜んで頂いてまた来たいなと思っていただけるのであればうれしい限り」
そして最もややこしい~問題が…『どこまで店内飲食か?問題』。
【店の人】
「共同スペース。一社一社違うんですよ」
ーーQ:共同スペースがどういう位置づけになるかはまだ決まっていない?
「そうですね、まだ…」
他の店と共同で用意した飲食スペース。
この場所が「店内飲食」に当たるかは、店も確認できていないといいます。
またこちらのクレープ屋さん。
「持ち帰り」でのみ販売していますが、店の横にはなぜか「イス」が…。
――Q:ここのスペースは何のスペース?
「待合でテイクアウトするのに作っている間待って座ってもらうところ、あくまでも。グレーな部分やから…とくに小さいお子さんとかぐずるお子さんいるからね、それで食べるなと言えないですからね」
混迷を極める軽減税率の「持ち帰り」と「店内飲食」の線引き。
どう対応すればよいのか、まだまだ知られていないようです。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース